今年の行政書士試験、7月29日から受験申込が始まりました。
郵送ですと8月30日(金)消印有効。インターネットですと8月27日17:00までとのことです。受験される方は忘れずに申し込み手続きしましょう。自分も結構ギリギリにやるタイプなので、あまり他人の事は言えないのですが、締め切りギリギリはうっかりしやすいうえに取り返しがつかないこともあるので、気を付けましょう。(自戒)
自分は去年の今頃、勤めていた会社を退職しました。行政書士としていつか独立するという気持ちはその当時から持ってはいたのですが、開業するまではサラリーマンを続けて、金銭的にもなるべく収入の穴のないようにと思っていました。結局いろいろあって去年の8月末で辞めることになったのですが、結果として受験勉強に専念できて、無事合格できて、今こうして開業までこぎつけられていますから、今悩んでおられる方にはこういう一例もあるということは励みにしていただき、ひとまずは受験勉強に専念していただければと思います。ただ、自分の場合は、妻が退職の話も独立の話も「いいよ」と言ってくれてました。ただただ感謝しかありません。そういった背景もないと、退職してから受験というのはなかなか一般的な話ではないとは思います。自分のことながら他の人にはおすすめしません。
ということで、自分が本格的に受験勉強を始めたのが8月末くらいからでした。法律は、大学のころの1コマか2コマくらいの単位分しか勉強してなかったので、なかなかとっつきにくかったです。民法は最初なに言ってるのか全くわからなかったです。「保佐」とか「補佐」じゃないの?とか、「後見」「保佐」「補助」とか同義語じゃないの?というレベルでした。当時ばっちり仕上がったという状態で試験を受けられたわけではなかったです。結果ぎりぎり合格点でした。ほっとしました。
行政書士として開業するのには試験合格後、県の行政書士会に登録しないといけないです。なかなか費用の壁が高かったです。日本政策金融公庫様と市の制度融資の両方に創業融資を申し込みましたが、政策金融公庫様からは断られました。一方、市の制度融資で地銀様からご融資をいただけました。融資を使って開業を検討している方は、お早めに相談はされるとよいと思います。合格発表後すぐに融資の相談に行くくらいでよいかもしれません。市の制度融資だと、市の承諾、県の信用保証協会の審査、地銀様の審査、手続きと相応に時間がかかるためです。また、日本政策金融公庫様は基本一見さんには厳しいです。創業塾に申し込んだり、商工会の紹介をもらったり、融資額の半分くらい自己資金を厚くしないと断られるみたいです。自分はそういったことはまったく知らずにいきなり窓口にいって正直に申請して、断られたあとになってから調べて、そういったことを知りました。ご利用ご検討の方はお気を付けください。
自分が独立するまではそんな経緯なのですが、サラリーマンを辞めてこれから行政書士として開業しようとお考えの方に対しては、繰り返しになりますが独立直前までは退職はおすすめできないです。収入の面はもちろんそうなのですが、自分の名前がまったくPRされていないためにお客様を見つけるのが大変です。行政書士は食えないとインターネット上でもよく見ますが、確かに自分も今のままでは食えていけないです。お客様が付くまでが本当に大変なんだなぁと今実感しているところです。なので、登録して行政書士を名乗れるようになって、ある程度HPの完成や名刺を配ったあとのタイミングで独立するのがよかったかなと今となっては思います。
長々と書いてしまいましたが、受験生の皆様におかれましては、色々な想いがあって行政書士を志していらっしゃるかと思います。受験勉強の方に専念できますように、受験申込は早めにすませておきましょう。